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或る鎌倉の風景〜映画『青の炎』

aonohonoo05 旅番組グルメ番組のみならず、テレビドラマや映画の舞台としても頻繁に画面に登場する鎌倉。月並みなラブロマンスも青春ドラマも、背景が鎌倉というだけで、表情に四季の潤いが与えられ物語に奥行きが生まれる気がします。
 鎌倉住民にとっては、いつもの馴染みの風景がどこでどんな風に登場するか探すのも楽しみのうち。プロのディレクターやカメラマンが切り取って見せてくれる風景に、我々がふだん見過ごしている「鎌倉らしい風情」を発見して嬉しくなることも・・。
 近年の映画作品の中で、鎌倉の風景が作品に格別の陰影をプラスしていて印象的だったのは『青の炎』(2003/東宝)です。貴志祐介の同名サスペンス小説を、あの蜷川幸雄が映画化。主役の高校生・秀一に扮するはジャニーズ嵐の二宮和也、相手役には松浦亜弥。とは言っても、ただのアイドル映画にはあらず! 切羽詰まった二宮クンのギリギリの選択に、観る者も胸をえぐられるようなツラい痛みを禁じ得ない、現代の青春映画の佳作となっています。
 実は映画上、秀一が通っている高校は建長寺のお隣・・つまり鎌学なんですね。秀一君は毎日、その高校から自転車(=ロードレーサー)で釈迦堂切通しを越え(!)、鎌倉高校前駅から江の電に乗る同級生(=あやや)を見送り、小坪トンネルからR134に出て、腰越商店街を抜け、どうやら鵠沼あたりの自宅に帰るのですが、彼の自宅というのがまたいかにも湘南らしいたたずまいの家で(=おい茂った庭木&チョイ古の和洋折衷住宅)、物語に妙なリアリティーを与えています。

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(↑自転車で秀一が通う高校は・・) (↑釈迦堂で語り合う二宮君とあやや!)

 この作品を観ていると「多感な青春時代を送りたければ鎌倉に住め!」というか、「秀一のナイーヴさは、この物語性のある地域によって育まれたんだ!」というメッセージが読み取れてしまうほど、鎌倉の海や緑や湿気やにおいが色濃く感じられます。この“鎌倉”の特異な存在感って、監督の演出意図をはるかに越えてしまっているんじゃないのかな。
 映画『青の炎』。DVDでリリースされていますので、そういう視点でご覧になっていただくとさらにのめり込めるのでは? とオススメしておきます。

aonohonoo_umiDVD 【青の炎 特別版-二枚組-】
●2003/09/26発売
品番:KABD-571
JANコード:4997766606057
発売:角川書店
販売:>>角川エンタテインメント
価格:¥4700(¥4935/税込)

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